高校受験の基礎知識 高校受験最新レポート(東京都 都立高校)
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高校受験最新レポート

2018年度 東京都 都立高校入試

中堅人気校~上位校は依然として激戦

東京都内の公立中学3年生の約7割が都立全日制高校への進学を希望しています。推薦入試で約1万6千人、一般入試で約1万2千人の不合格者を出しています。2018年度入試では、いわゆる私立高校授業料実質無償化(世帯年収制限あり)により専門学科等では都立離れ、人気校・上位校ではチャレンジ受験者増加と状況は二極化しました。これまで経済的に『どうしても都立』といった受験層の一部が、授業料の負担が軽減されることによって私立も進学先として受け入れる状況になったようです。一方で、中堅~上位校ではワンランク上や憧れの人気校へチャレンジするといった動きが、さらに強まっています。

推薦入試

公立中学3年生の3人に1人が推薦入試に出願しています。都立高校を第一志望とする受験生の約半数が、まず推薦入試でチャレンジしていることになります。

2018年度の普通科(コース・単位制を除く106校)では4倍を超える学校が、男子で12校、女子で34校となっています。女子の推薦希望者が多いのは、女子が男子に比べて高い内申を持っているケースが多く、また早く進学先を決めたいという意識が強い傾向がみられるためです。

都立高校の推薦入試制度は5年前の入試から大きく変化しました。

  • 調査書の配点割合の上限は50%
  • 個人面接以外に小論文、作文、実技検査など実施
  • 集団討論を全校で実施
  • 推薦枠の上限は普通科と商業科が20%、専門学科(商業科を除く)・総合学科は30%

以前の推薦入試では、ほとんどの学校で調査書の比重が高く、内申主体の選抜となっていました。選抜方法変更によって集団討論や作文・小論文の検査結果が重視されるようになり、その比重が調査書と同等以上となりました。推薦入試は3人に1人しか合格できない厳しい状況が続いていますが、小論文・作文や集団討論の対策を十分にとっていれば、合格のチャンスが広がる選抜となっています。

 

一般入試

都立全日制への最終応募倍率(願書さしかえ後)は、ここ数年1.50倍前後を推移していましたが、2018年度は1.44倍に緩和されました。専門学科では、商業科が0.98倍、工業科で1.06倍にとどまるなど、低倍率が目立ちましたが、国際・多摩科学技術・工芸・園芸の動物科など人気校は依然として高い倍率となっています。普通科の中堅~上位校では相変わらずの高倍率が続いています。

ここ数年、進学指導重点校(日比谷戸山青山西八王子東立川国立)だけでなく地域の二番手・三番手校まで倍率を上げてきたため、中堅校を含めて多くの高校で多数の不合格者を出しています。2018年度は100名を越す不合格者を出した学校(昼夜間定時制と高専を含む)が51校にのぼりました。

都立の人気校の背景には授業内容や進学実績に対する期待はもちろん、制服人気の高さや校舎・設備の充実、活発な部活動などの理由があります。高校行事を見学したり、ホームページを検索したりしながら情報を得て、多様な角度から志望校を選択する受験生が増えることで特定の高校に人気が集中する場合があります。特に女子は制服のリニューアルにより、これまでの入試状況と一変するケースもありますので要注意です。

◇自校作成問題実施校

進学指導重点校(7校)日比谷戸山青山西八王子東立川国立

進学重視型単位制高校(3校)新宿墨田川国分寺

併設型高校(5校)大泉富士白鴎両国武蔵 ※併設型5校は同一問題

2018年度より自校作成問題復活で3科に自信のある受験生のチャレンジ受験が増えています。上位校間での動きはありますが、今春は八王子東・立川・国立の多摩地区の学校の伸びが目立ちました。

英語のリスニングや社会・理科は他の都立高校と共通の問題を使います(社会・理科での記号選択問題はマークシート方式)。出題形式は作文や途中式を書かせるなど、思考過程を問う傾向が見られます。全体的に問題の難易度は高く、出題文が長いことや解答も記述部分が多くなるなど、内容の難易度以上に受験生には難しく感じられるようです。自校作成校の受験を考える受験生は『都立自校作成対策もぎ』で合格の可能性を確認して下さい。

次は、2018年度 東京都 私立高校入試

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