都立高校は進学指導重点校を中心とした進学実績の高まりや、部活動の活性化など特色ある高校づくりが進み、年々人気が高まっています。また、景気の低迷も公立志向を高めていると考えられます。
都立高校を第一志望とする受験生の割合は公立中学3年生の70%となっていて、この3年間都立高校志向は高いまま推移しています。
公立中学3年生の約4割が推薦入試に出願しています。都立高校を第一志望とする受験生の約6割がまず推薦入試にチャレンジしていることになります。
例年、都立高校の推薦入試は3万人が受験して2万人が不合格となる厳しい状況となっています。
女子は男子に比べて高い内申を持っているケースが多いため、推薦応募者は女子の割合が高くなります。2011年度入試では、普通科(コース・単位制を除く)108校のうち応募倍率が4倍を越える高校は男子が18校ですが、女子では43校ありました。
推薦入試は調査書と面接で選抜するケースがほとんどですが、小論文・作文を課している学校もあります。2011年度の推薦入試で日比谷・青山・新宿などで新たに小論文・作文が導入され、すべての進学指導重点校と進学指導特別推進校で小論文または作文が実施されることになりました。内申のウエイトが高いと言われる推薦入試ですが、小論文、作文が実施される場合、その対策を十分とっていれば合格のチャンスは見えてくるのです。
推薦入試は非常に狭き門となっているので、「不合格であたりまえ」くらいの気持ちで受験すべきでしょう。推薦入試で不合格になったことで動揺して一般入試で実力を発揮できなかったり、志望校を一ランク下げたりすることが無いようにしたいものです。
2011年度の都立高校一般入試は、平均実質倍率1.40倍(全日制)で単独選抜になって以来最高の倍率となった前年度よりもわずかに0.01ポイント低下したものの、相変わらず高水準の倍率で推移しています。
高倍率の背景には、金融危機に端を発している不況感や公立高校の授業料無償化が影響していると考えられます。
特に進学指導重点校の人気は高く、実質倍率が2.00倍を越える日比谷高校(男子・2年連続)や戸山高校(男子・3年連続)など厳しい状況が続いています。
都立の人気校には授業内容や進学実績に対する期待はもちろん、制服人気の高さや校舎・設備の充実、活発な部活動などの理由があります。高校行事を見学したり、ホームページを検索したりしながら情報を得て、多様な角度から志望校を選択する受験生が増えることで特定の高校に人気が集中しているのです。特に女子は制服のリニューアルにより、これまでの入試状況と一変するケースもありますので要注意です。
2011年入試では、日比谷・戸山・青山・西・大泉・富士・白鴎・両国・八王子東・立川・武蔵・国立・新宿・墨田川・国分寺の15校が自校作成問題によって選抜を行いました。(国際高校も英語のみ独自に作成しています。)自校作成問題は国語・数学・英語の3教科を各高校が独自に問題を作成します。英語のリスニングや社会・理科は他の都立高校と共通の問題を使います。出題形式は作文や途中式を書かせるなど、思考過程を問う傾向が見られます。全体的に問題の難易度は高く、出題分が長いことや解答も記述部分が多くなるため、内容の難易度以上に受験生には難しく感じられるようです。自校作成校の受験を考える受験生は『自校作成校対策もぎ』で合格の可能性を検証して下さい。
ここ数年、進学校だけでなく地域の2番手3番手校まで倍率を上げてきたため、中堅校を含めて多くの高校で多数の不合格者を出しています。2011年度は100名を越す不合格者を出した学校(昼夜間定時制と高専を含む)が46校にのぼりました。