高校受験の基礎知識 高校受験最新レポート(東京都 都立高校)
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高校受験最新レポート

平成28年度 東京都 都立高校入試

依然高い都立志向

東京都内の公立中学3年生の約7割が都立全日制高校への進学を希望しています。推薦入試で約1万8千人、一般入試で約1万3千人の不合格者を出しています。この高い都立志向の背景には、進学指導重点校を中心とした都立高校の大学進学実績の高まりや、部活動の活性化など特色ある高校づくりがあると考えられます。一方、最近は商業科・工業科などの専門学科への応募が少なくなっています。

推薦入試

公立中学3年生の3人に1人が推薦入試に出願しています。都立高校を第一志望とする受験生の約半数が、まず推薦入試でチャレンジしていることになります。

28年度の普通科(コース・単位制を除く106校)では4倍を超える学校が、男子で11校、女子で38校となっています。女子の推薦希望者が多いのは、女子が男子に比べて高い内申を持っているケースが多く、また早く進学先を決めたいという意識が強い傾向がみられるためです。

これまで調査書(内申点)主体の選抜であった都立高校の推薦入試は平成25年度から大きく変化しています。

  • 調査書の配点割合の上限は50%
  • 個人面接以外に小論文、作文、実技検査など実施
  • 集団討論を全校で実施
  • 推薦枠の上限は普通科と商業科が20%、専門学科(商業科を除く)・総合学科は30%

以前の推薦入試では、ほとんどの学校で調査書の比重が高く、内申主体の選抜となっていました。選抜方法変更によって集団討論や作文・小論文の検査結果が重視されるようになり、その比重が調査書と同等以上となりました。推薦入試は3人に1人しか合格できない厳しい状況が続いていますが、小論文・作文や集団討論の対策を十分にとっていれば、合格のチャンスが広がる選抜となっています。

 

一般入試

平成28年度の都立高校一般入試は、平均実質倍率1.42倍(全日制)で、この7年間大きな変動はありませんが、不合格者の人数は24年度以前に比べて増えています。平成25年度入試から推薦枠が縮小され、その分一般募集定員は増えましたが、推薦不合格者で一般入試を再受験する人数が増えたために、倍率は変わらないが(受験生総数が増えたために)不合格者が増加する状況になっています。以前の都立一般入試は4万人受験して、1万人が不合格となる状況でしたが、平成25年以降は4万5千人が受験して1万3千人が不合格となる状況となっています。

ここ数年、進学指導重点校(日比谷戸山青山西八王子東立川国立)だけでなく地域の二番手・三番手校まで倍率を上げてきたため、中堅校を含めて多くの高校で多数の不合格者を出しています。28年度は100名を越す不合格者を出した学校(昼夜間定時制と高専を含む)が57校にのぼりました。

都立の人気校には授業内容や進学実績に対する期待はもちろん、制服人気の高さや校舎・設備の充実、活発な部活動などの理由があります。高校行事を見学したり、ホームページを検索したりしながら情報を得て、多様な角度から志望校を選択する受験生が増えることで特定の高校に人気が集中する場合があります。特に女子は制服のリニューアルにより、これまでの入試状況と一変するケースもありますので要注意です。

グループ作成問題実施校の15校は、国語・数学・英語の3教科については独自の問題で学力検査を行っています。以前は各校がそれぞれ独自の問題を作成していましたが、26年度入試から15校を3つのグループに分け、グループ内で問題を共同作成するようになっています。グループ作成の国語・数学・英語の3教科はすべて記述による解答です。

進学指導重点校(7校)日比谷戸山青山西八王子東立川国立

進学重視型単位制高校(3校)新宿墨田川国分寺

併設型高校(5校)大泉富士白鴎両国武蔵

英語のリスニングや社会・理科は他の都立高校と共通の問題を使います(社会・理科での記号選択問題はマークシート方式)。出題形式は作文や途中式を書かせるなど、思考過程を問う傾向が見られます。全体的に問題の難易度は高く、出題文が長いことや解答も記述部分が多くなるなど、内容の難易度以上に受験生には難しく感じられるようです。グループ作成校の受験を考える受験生は『都立自校作成対策もぎ』で合格の可能性を確認して下さい。

次は、平成28年度 東京都 私立高校入試

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